視界の中心が歪んで見える黄班変性症
- 視界の中心が歪む・ボヤける
- 黒くて何も見えない部分がある
- まっすぐなはずの線が曲がって見える
このような症状に心当たりがある場合、黄班変性症を発症している疑いがあります。また、以下の黄班変性症を発症しやすい要因に当てはまるなら、すぐに眼底検査を受ける事をオススメします。(治療をする為にも、まずは、眼底検査による状態把握が第一です)
黄班変性症を発症しやすい要因
【遺伝的要因】
- 瞳の色が生まれつき薄い
黄班変性症は、欧米人に多く、遺伝的要因も強く関係している病気だと言われています。日本人のように、ダークブラウンの瞳は、メラニン色素が濃く、強い日差し(光)の影響を受けにくくなっていますが、欧米人のように、ブルーやグレーの瞳は、メラニン色素が少ないので、網膜の中心にあたる黄班部が影響を受けやすいのです。
また、黄班部の網膜、網膜色素上皮、脈絡膜などが少しずつ変性する「黄班ジストロフィ」という種類があり、この場合は、遺伝子の異常が原因となります。
【生活・環境要因】
- 長年喫煙を繰り返している
- 汚染された空気の環境に居る事が多い
- 外に居る事が多く、強い光の影響を受けやすい
- 高血圧と診断されたことがある
活性酸素や老廃物の影響を受けて、黄班変性症を発症する場合もあります。この場合の原因となるものは、タバコの煙のように発がん性物質を豊富に含むものや汚染された空気など、肺から取り込んで、黄班へと悪影響をもたらすものが一つ。
【年齢・性別による要因】
- 50歳を過ぎている男性
かつては、高齢に差し掛かった女性に多い眼病とも言われていましたが、今では、50歳代の男性の発症割合が高く、女性の3倍にも及ぶ程です。働き盛りでストレスや生活習慣などが乱れやすいことが、結果として、発症リスクを高める事に繋がっているのです。
日本人の失明原因では三番目に多い
日本人の失明原因トップ3
- 【1位】糖尿病網膜症
- 【2位】網膜色素変性症
- 【3位】加齢黄班変性症
黄班変性症は、2007年以降に急に増え始めていて、今までは、日本人の失明原因の第三位となっています。更に 、人数の割合では3位でも、患者の数に対する失明割合である罹患率は、トップとなっているので、発症すると失明のリスクが高いのです。
また、50歳以上での発症割合が高かったのが、最近になり、30代や40代での患者数も増えています。また、50歳以降に発症したものを「加齢黄班変性症」と呼び、原因が不明で若い人に起こりやすいものを「特発性新生血管黄班症」と呼びます。
また、黄班変性症は、以下の二つのタイプに分類されます。
- ドライタイプ:黄班部が加齢とともに損傷して萎縮する(欧米人に多い)
- ウェットタイプ:老廃物、活性酸素、強い光(短波長)による影響(日本人に多い)
きっかけは、新生血管が出来てしまう事
本来あるべきところじゃない組織に出来る血管を新生血管と呼びます。
眼の細胞に栄養を届けている毛細血管から、新生血管という新しく脆い血管が網膜の下にある脈絡膜という組織の中に増え始め、網膜の中心窩を押し上げてしまう事で視界に歪みが出てしまうのです。
そもそも、黄班という組織は、視界の中心でもっとも視力と色の識別に優れている網膜の一部です。外からの刺激を一番受ける部位でもある為、網膜の中でも栄養が集中しています。このような事も関係して、網膜に何か有った場合の影響を受けやすくもあるのです。
黄班変性症を治療するには、新生血管が出来た原因を把握して、新たに出来ないように注意する必要があります。
新生血管が出来る原理
進行を食い止める為に日ごろからできる事
黄班変性症には、生活環境や遺伝的要因など、複数の原因が存在します。このうち、黄班ジストロフィは遺伝子が関係しているので治療ができませんが、日本人に多い、新生血管が出来るものでは、日ごろからのケアが可能です。
症状の進行を食い止める為にも、日ごろからできるケアや進行を誘発するきっかけとなっている事をできるだけ少なくしましょう。
日ごろからできるケアの方法について
